鎖国をし、他国の文化が入って来にくい状況であった江戸時代。
日本人は何を履いていたのでしょうか。
当時の人は洋式の靴なんて見たことあったのでしょうか。
当時の履物事情を調べてみました。
江戸時代以前に日本に洋式の靴はあったの?
江戸時代以前に人々が履いていたものは、主に中国から渡来してきた「沓」と表記されるもの。これは貴族などの履物でした。
それから、草鞋(わらじ)や草履(ぞうり)と言った農耕文化の産物とも言えるもの。
農民などは裸足で過ごすことのほうが多かったようです。
中世の南蛮貿易においても西洋式の靴は普及することはなかったのですね。
江戸時代末期に輸入された洋式の靴
日本の靴文化において、洋式の靴が履かれるようになったのは、日本人が海外を意識し始めた幕末から明治初期にかけてのことでした。
洋式の靴は維新後、華族の洋装に取り入れられ、一般にも広まっていきました。
幕末以前の江戸時代の人々は、洋式の靴を見る機会すらなかったのです。
江戸時代の人は何を履いていたの?
では、江戸時代の人は何を履いていたのでしょうか。
では、洋式の靴が日本に入ってくる以前の江戸時代、一般の人は何を履いていたのでしょうか。
一般的な履物は草履と下駄でした。
けれど武士以外は下駄を履いてはならないとされていた土地もあったりするので、一般の人は主に草履を履いていたようですね。
下駄は雨の日の雨水避けとしても履かれていたようですよ。
まとめ
このように、江戸時代には、日本において洋式の靴はまったく見られず、稲作の副産物とも言える草履が一般的な履物だったようです。
洋式の靴が一般に広まるのは明治に入ってから。
一般の生活が西洋式へと移行するようになってからのことでした。