サッカーならペレ、野球ならベーブ・ルース、ボクシングならモハメド・アリ。

スポーツにはただの競技者という枠を超えて、その鮮烈な活躍・突出した成績から「神」として、崇拝されるアスリートがいます。

100%に近い確率で「マイケル・ジョーダン」という答えが返ってくるでしょう。
80年代を彩るNBAスターという瞬間的な評価を超えて、今も「スポーツ界の絶対アイコン」として存在する唯一無二の存在です。

その評価を確固たるものにしたのが、空中で静止しているかのような、彼のダンクシュートです。

まるで優れた古典絵画が、その作成された際の歴史的背景を理解せずとも、多くの人の感性に訴えかける力をもつように、仮にバスケットボールを知らない人が見たとしても、たった2得点にしかならないワンプレーだけで、この競技がもつ魅力を濃縮還元して理解させるインパクトを持っていました。

見るものを一瞬で魅了する、滞空時間の長いマイケル・ジョーダンのダンクシュート。

そのシーンにインスパイアされて1984年に生まれたスニーカーが、ご存じ「エア・ジョーダン」です。

発売当初から瞬く間に人気に火が付き、売り切れ続出。90年代初頭にはこのバスケット用運動靴を巡っての強奪事件も起きました。

今でも、「エア・ジョーダン」は、20年以上にわたり開発・販売を繰り返しています。
マイケル・ジョーダンが引退した今でも、イチ・シューズブランドとして存在し続けるこのバスケットシューズは、彼の名前を永遠のものにすることに、一役買っているのではないでしょうか。