考古学の国際調査チームは2010年、
2008年にアルメニアの洞窟で発見された革靴について、
約5500年前のものであることを発表しました。
最古の靴は紀元前3500年前のもの。
一体それはどんな靴なのか、靴の歴史をご紹介します。
5500年前の革靴発見される!
2008年アルメニアの洞窟で発見された革靴は、
調査の結果、2010年6月9日に世界最古の革靴であることが確認されました。
写真の靴こそが、人類で初めて作られた靴なのです。
しかしこの結果には異論が巻き起こっています。
例えば靴デザイナーとして世界的に有名なマノロ・ブラニク氏が言うには、
「靴のデザインが感心するほど非常に現代的」
靴の中には、断熱材や型崩れを防ぐために詰められたと思われる草が入っていて、
機能性もデザインも優れていたものだったのです。
5500年前の革靴とは思えない仕上がりです。
なぜ発見出来たのか?
この靴はネイティブアメリカンが履いていた革製の袋状の靴、
モカシンmoccasinに似ていると言われています。
約5500年前のアルメニアArmeniaの銅器時代のもので、
アルメニアにある低温で乾燥した洞窟内に、
何層もの大量のヒツジの糞が残っており、
その中に埋もれていたため奇跡的に保存状態が良好だったのです。
どんな人が履いていたの?
靴の大きさは 現在で言う女性用の24センチとほぼ同じ。
靴の持ち主の右足に合わせて作られたと予想されています。
靴の表面は1枚の牛革から作られているのですが、
この技法は現代で“一枚甲”と呼ばれ、
大変高価な靴で取り入れられている方法なのです。
位の高いお姫様が履いていたのかもしれませんね。
まとめ
もし靴をお店で手軽に購入することが出来なかったとしたら・・・
私達は今、最古の靴以上のものが自分で作れるのでしょうか。
オシャレで心地よい靴が手軽に手に入ることへの感謝と、
5500年前の人類の優秀さに驚かされた発見でした。
すばらしいクオリティですね。