最大の違いは土足文化!
日本と欧米のシューズにおける違いといえば、まず思い浮かぶのが「土足文化」ですよね。
日本では室内において靴を履くことは厳禁とされています。
しかし、欧米では室内でも靴を履いたままであることが多いです。
つまり、欧米では家にいても基本的には靴を履いたまま過ごしているということになります。
それ故、欧米では靴に対するこだわりが強い傾向にあり、ファッションとしてのデザインの良さだけでなく、履いていて疲れることのない快適さや長く履いていても安心できる堅牢さを求めていることが多いのです。
日本では靴の歴史が浅い?
世界最古の靴がアルメニアの洞窟で発見され、人類は紀元前3500年前から靴を履いていたことがわかりました。
しかし、日本で靴という文化が登場したのは江戸末期から明治初期とされています。
それまでは、西洋風の靴ではなく、草履や下駄といったものを履いていました。
多湿な気候なため、このような風通しの良い素足を晒すような履物が普及していたと言われています。
欧米では靴文化はかなり深いものであり、シューズに対しての意識が日本人より高いのです。
欧米人に比べて、日本人の靴と足への意識には隔たりがあります。欧米では、足の専門家が立派な医療職、職業として位置づけられているほど。特にドイツは、足のケアに関して世界一とされ、靴マイスター、整形外科靴マイスター、義肢装具マイスターと呼ばれる3つの職業があります。
さらに、米国には足病医という専門医がおり、フランスにはポドローグという足矯正師がいます
欧米のシューズ選び、ポイントは「フィット感」
このように、日本と欧米ではシューズに対する意識がかなり違っていることがわかりました。
では、シューズにこだわりを持つ欧米の方々はどのようにシューズを選んでいるのでしょう?
欧米では、特に革靴などを選ぶ際はオーダーメイドすることが多いです。
これはやはりファッションとしてシューズを選ぶのではなく、実用的な目的を持って靴を選んでいるからと言えるでしょう。
室外だけでなく室内でも靴を履いていることが多く、着用時間が長いですから履いていて疲れず、足に負担の掛からないシューズを選びたいという思いからでしょう。
何よりも「フィット感」を大切にしているのがわかります。
日本ではシューズのオーダーメイドというのはあまり見かけませんよね。
既成品でサイズが合うものであれば大丈夫という意識が少なからずあります。
見た目だけでなく実用面も大切にする
このように、日本と欧米ではシューズ選びの際の意識の違いがあることがわかります。
私たちがシューズを選ぶときはデザインなど見た目を重視していることが多いかもしれませんが、欧米では見た目よりも実用面を重視している場合が多いのです。
これは、シューズだけでなく、ファッション全体でも言えることかもしれません。
欧米ファッションの多くはサイズ感や全体的なスタイルが統一されていて、その人に合ったものが多いですよね。
見た目だけでなく、実用面にも考慮したシューズ選びで、自分にピッタリのスタイルを醸し出せるシューズを選びましょう!