素足文化が多いアジアだけど、実は中国では……
同じく高温多湿な他のアジア諸国も、やはり、裸足で家の中で暮らす習慣の国は多く見受けられます。
しかし、中国では靴を脱がないという文化があります。
実は中国は、ヨーロッパ同様の土足+椅子+ベッド文化なんです。
中国の歴史ドラマや映画を思い浮かべてください。
床に座っている場面や布団を敷いて寝ている場面って思い浮かびませんよね。
むしろ、ヨーロッパのように椅子に座って、ベッドで寝ている場面が思い浮かびます。
このように、中国では基本的に靴を脱がない文化が根付いているのです。
しかし、国土の広い中で、高温多湿な南部は靴を脱ぎ、北部は靴を脱がないという違いもあるようです。
中国の靴文化で外せないのが「纏足」
そんな中国の靴文化を語る上で外せないのが「纏足」というものです。
纏足というのは、画像のように小さくて可愛らしい靴のことを指します。
子供用の靴と思われがちですが、これは大人でも履きます。
昔、中国では足が小さいの女性は美しいとされており、女の子にこの小さい纏足を履かせて、足の成長を止めようとしていました。
しかし、無理矢理成長を止めているのでさまざまな問題が起きてしまい、今では完全に廃れた文化です。
ヨーロッパのヒールに近い見た目ですが、やはり無理矢理足を固定するのはよくありませんよね。
中国では靴も華やか!
中国といえば、やはり赤を中心とした華やかな装飾が印象的な文化ですよね。
靴の文化においてもそれは現れています。
赤は中国の漢民族の間では吉兆と財運を意味する色なので、それらを願ってよく使われる色です。
また、金色というのも多く使われており、中国では金色は高貴な色とされています。
チャイナドレスを思い浮かべると、真っ赤な生地に金色の花模様なんてのが思い浮かぶのもそのためです。
そして、この靴のように真っ赤な靴に色鮮やかな花がらをあしらったものをよく見かけますよね!
風水や占いなどが有名な中国だからこそ、足の先の靴まで縁起のいい色でまとめているのかもしれませんね!
華やかな中国らしい靴
このように、中国の靴文化はヨーロッパに似たものがありつつ、独自のものを築いています。
靴を脱がないという文化はもしかすると大陸特有の文化かもなんて思えてきます。
中国独自の靴文化を見てみると、華やかな色や柄を使ったまさに華美なものばかりで、大国として文明を作り上げてきた矜持が見て取れます。
また、纏足と言った文化も「美しさ」を目指したものであることから、中国では美しい物が本当に大切にされているのだというのがわかりますね!