日本人である以上、驚きを禁じ得ない外国人たちの「土足文化」。そこから分かる日本と西洋の価値観の違いに迫りました。
アメリカ人はなぜ、土足で部屋に上がるのか?
アメリカのホームドラマなどで目にする、土足で部屋の中に上がる外国人。
そんなシーンを見て「汚いと感じないのかな?」と思ったこと、
あなたにもあるのではないでしょうか?
就寝スペースの違いに、ヒントが隠されている。
アメリカだけでなく、ヨーロッパの多くの国で見受けられるこの土足文化。
理解する上で重要になるのが、日本と海外の就寝スペースの違いです。
外国人が就寝する場所は今も昔もベッド一択です。
かたや日本において、今でこそ、ベッドは寝具として一般的となっていますが、昔はほぼ全ての日本人が、畳の上に布団を敷いて寝ていました。
室内で土足の西洋人もさすがに、ベッドでは靴を脱ぎます。
床から独立して存在するこの寝具。一方、日本は床がそのまま就寝スペースとなります。
それぞれ異なる、“靴を脱ぐべき安息の場所”。
このことから、日本では、床がそのままベッドの役割を果たしていると捉えることもできます。
西洋人にとって靴を脱ぐ安息の場所がベッドなら、日本人は畳の上。
だから日本人は玄関から靴を脱ぎ、アメリカ人はベッドに上がるときまで、土足なのです。
まとめ
最近では、日本に長期滞在した結果、室内で靴を脱ぐようになった欧米人もいるようですが、依然、アメリカを中心とした海外では「室内は土足」がスタンダード。
それは衛生観の差というよりは、畳とベッドという、就寝場所の違いが大きく関係しているのです。