広島県出身のスニーカーデザイナー 前田一輝氏(MAEDA KAZUKI)によって2015年にスタートした"サンガッチョジャパン"。前田氏は中学時代にスニーカーの魅力に目覚め、以来25年以上、スニーカーコレクターを続けており、スニーカーを買うため新聞配達のアルバイトを行い、卒業アルバムには「スニーカー屋になる」と書くほどのスニーカー好きであった。その後コンサルティング会社で活躍するも、スニーカーへの想いを捨てきれず、その夢を実現するために退社。神戸の靴学校で製作技術を学び、その後、イタリア・フィレンツェへ留学しシューズデザインを専攻する。イタリア留学時、「世界には日本文化に関心が高い人が多い」ということに気がづき、和風デザインを用いたスニーカー製作をスタート。現在はそのユニークなデザインと履き心地から、国内外より密かな注目を集めている。

“靴工房サンガッチョ(SANGACIO)”の代表スニーカー「にゅ～ず」は、製作者がイタリア留学の際に感じた日本語（ひらがな）独特の形状と響きをもとに、「海外から見た日本のスニーカー」をコンセプトに製作されている。他にも"New Balance（ニューバランス）"のオマージュ商品として販売しているスニーカー「にゅバランス」は、所ジョージさんプロデュースで話題となった人気商品。デザイナーである前田氏自身がスニーカーコレクターということもあり、往年の名作からインスピレーションを得て生み出されるカラーリングやデザインと、ハンドメイドにこだわり製作された包み込まれるような履き心地は、イタリア製高級ローファーにも使われる高等技術「マッケイ製法(袋縫い製法)」という技術を採用しているためで、そのデザインと履き心地の良さから、たくさんのファンから高い評価を得ている。"サンガッチョ(SANGACIO)"という社名の由来は自身がイタリア留学中に滞在していたイタリア・フィレンツェの小さな通りの名前が由来となっているそうだ。他にも野球の球団別のスニーカーを製作するなど、どこにもない発想とデザインが光る"サンガッチョ(SANGACIO)"。これからの動きから目が離せない！