ラバーブーツのおもなトラブル
「水を通さないから」とついお手入れを怠りがちなラバーブーツですが、使用環境が悪いとこんなトラブルが起こるかもしれません。
表面についた小さな傷をそのままにしておくと、傷がどんどん広がってひび割れになってしまいます。市販の補修剤で直すこともできますが、違和感なく仕上げるのは意外に難しいです。
ラバーブーツをしばらくしまっておくと、ゴムに含まれるワックスの白浮きが目立ってくることがあります。
また、薄い色のブーツならゴムの劣化・洗剤の使用による黄ばみが目立つことがあります。
水分を通さないのがラバーブーツのメリットですが、使用後に内側を十分に乾燥させないとニオイやカビの原因となります。ブーツが原因で水虫になる恐れもあるので、湿気対策は万全に!
硬化・型崩れ
ラバーブーツは、経年劣化でどうしても硬くなってしまいます。保管状態が悪いと型崩れすることがあり、一度型崩れすると元に戻すのは難しいです。
履いた後のケアはこうする
ラバーブーツを履いた後は、できるだけ早く水分や汚れを落としましょう。表面を傷つけないよう、乾いた柔らかい布などでやさしく拭きます。泥汚れがひどい場合は、ごく柔らかいブラシなどを使ってもよいでしょう。
拭くだけで汚れが落ちないようなら、水洗いしましょう。変色などの恐れがあるので、専用汚れ落とし剤以外の洗剤は使わないようにしましょう。
直射日光を避けて乾かし、消臭剤をスプレーして保管
洗濯ハンガー 長ぐつハンガー 長靴用 ( レインブーツ 洗濯 乾燥 物干しハンガー 洗濯物干し 洗濯用品 )https://t.co/jJLfT2WMMf pic.twitter.com/qkS0zFpY9H
— いまはただの猫だったりします (@ehwrwqnhu3) 2016年7月15日
汚れが落ちたら、シューズドライヤーや陰干しで十分乾燥させましょう。長時間直射日光に当てたり暖房器具の近くに置いたりすると、変形などのおそれがあるので注意しましょう。
全体がしっかり乾いたら、消臭剤を内側にスプレーしてから収納しましょう。収納時もブーツハンガーを使うのがベストですが、難しい場合は乾燥剤つきブーツキーパーを使うだけでもずいぶん違うでしょう。
ラバーブーツの基本的なお手入れ方法を覚えておけば、最近流行したラバーパンプスもお手入れしやすくなります。パンプスはブーツより開口部が広く湿気がこもりにくいですが、長持ちさせるためにはやはり履いた後のケアが重要です。
ラバーブーツのお手入れに使える便利グッズ
ラバーブーツの汚れやワックスの白浮きを落とすとともに、表面を保護して劣化・ひび割れを防ぎます。乾いたやわらかい布にスプレーをつけ、汚れをやさしく拭き取りましょう。汚れの範囲が広い場合は、直接スプレーしてもOKです。使用後は美しいツヤが生まれ、新品のような仕上がりになります。
ブーツの購入後すぐ全体にスプレーを拭きかけてから乾いた布で拭くと、ブーツがしっかり保護されて寿命が伸びます。
出典:コロニルジャパン|レザーケアショップ|Collonil|革製品|靴みがき|手入れ|商品詳細 ラバーブーツ
「タイヤ用!?」と驚くかもしれませんが、車のタイヤとラバーブーツはどちらもゴムでできています。そのため、タイヤ用コーティング剤はラバーブーツのお手入れにも役立ちます。ブーツを汚れや紫外線から守りつつツヤを出し、コーティング剤としてはもちろん汚れ落とし用スプレーとしても使えます。シューズ専用のコーティング剤より安く、ホームセンターやカー用品店などで簡単に入手できます。
ラバーブーツに使用する際は、必ず水性のコーティング剤を選びましょう。ゴムの劣化や傷の原因になるので、油性のコーティング剤や研磨剤入りのクリーナーは使用できません。
出典:A-5 プロテクタント500ml - カー用品の総合メーカー【株式会社ナポレックス】
運悪くカビが生えてしまったときは、カビ除去用クリーナーが便利です。こちらのクリーナーは皮革用ですが、ゴム製品にも使用可能です。不要な布にクリーナーをつけ、カビが生えた部分をやさしく拭きます。目に見えるカビが無くなったらブーツ全体にクリーナーを吹きかけ、3~4日ほど陰干しします。
カビの表面にある細胞膜を破壊し、なおかつカビ再発予防のためにブーツ表面を除菌・コーティングするはたらきがあります。
出典:M.モゥブレィ・モールドクリーナー | 靴・皮革製品のお手入れ・靴磨き、インソール・フットケア関連グッズ・Q&A・お悩み解決ポータルサイト
意外と繊細なラバーブーツですが、お手入れさえしっかりすれば長い間履けそうですね。お読みいただきありがとうございました。