新しい相棒を迎えたシーズン14が終了し、相変わらずの高い人気を見せている「相棒」シリーズ。
ストーリー展開以外でも注目を集めているのが、杉下右京役の水谷豊さんが身につけているブリティッシュスタイルの衣装です。
今回は右京さんの靴に注目してみたいと思います。
「相棒14」で使われたのはピエールカルダンのダークブラウンの靴
相棒最新作でもある、シーズン14で使用されたのが「ピエールカルダン 19035」のダークブラウンのシューズです。
ピエールカルダンのPC-19035は、ビジネスシーンやフォーマルな場でも履ける内羽根ストレートチップです。
つま先部分まっすぐ施された穴模様、パンチドキャップトゥが特徴的です。
年配の方だと、こういった「キャップトゥ」の模様のことを「一文字」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
ヨーロッパの基本スタイルを踏襲したヨーロピアンベーシックスタイルです。
こういった模様が入っているのが、おしゃれにちょっとした遊び心がある右京さんらしいですよね。
またこちらのシューズは、ソールの返りがよく、履き心地が軽いの製法で作られています。
革靴を履き慣れていない方や、捜査などでよく歩く方などにも気軽に履ける一足になっています。
「相棒14」ではBerwick1707のZA3904ストレートチップも使われました
Berwick1707は、1991年革靴の名産地として栄えるスペイン東部の街アルマンサで生まれました。
アルマンサの人々が誇りとする史実「アルマンサの戦い」で、英雄ベルウィック公爵(DUKE OF BERWICK)を称してBerwick1707は名づけられました。
英国のクラシックテイストとイタリアやフランスらしい色気を上手く合わせたスペインらしいバランスの取れたデザインのシューズが多いのが特徴です。
ヨーロッパを中心に高い評価を得ており、その人気は世界中に広がり始めているブランドです。
Berwick1707のZA3904ストレートチップはブラックとブラウンがあります。
内羽根ストレートチップとパンチドキャップトゥ、ブラウンの色合いが実に右京さんらしい一足です。
「相棒ー劇場版Ⅱー」で使用されたのはポールスチュワート
映画「相棒ー劇場版Ⅱー」で使用されたのが、ポールスチュワートの靴です。
先ほどご紹介した靴よりも、パンチドキャップの部分がトゥだけでなく足の甲などにもあしらわれています。
同じく、ポールスチュワートのダークブラウンの靴も使用されたのですが、こちらはさらにパンチドキャップ模様が派手なタイプになっています。
相棒が及川光博さん演じる神戸尊で、相棒の中でもスタイリッシュな衣装が特徴でした。
もしかしたら負けず嫌いの右京さんも、気づかれない程度に華やかを出そうとしていたのかもしれませんね。
ちなにもこの「相棒ー劇場版Ⅱー」で及川さん演じる神戸尊はキャサリンハムネットの靴を着用していました。
「相棒ー劇場版ー」で使用されていたのはバーバリー
一作目の映画、「相棒ー劇場版ー」で使用されていたのはバーバリーの靴です。
1856年創業のイギリスを代表するファッションブランド「バーバリー」は、イギリス通の右京さんらしい選択ですね。
バーバリーのレザーストレートチップシューズは、飾り気のないスタンダードなデザインになっています。
とてもスマートなシルエットなので、すっきりとした足元に見せてくれます。
シーズン11第17話「ビリー」では靴へのこだわりで事件を解決
靴やスーツへのこだわりという趣味の着眼点から、事件を解決してしまうことも多い右京さん。
シーズン11の17話「ビリー」では、現場に残っていた下足痕と動画で見た映像で犯人を見つけてしまいます。
なんでも犯人が履いていたシューズが右京さんが欲しいと思っていた高級革靴で、ラストシーンではその革靴を贈られてうれしそうな右京さんが映りました。
右京さんは、イギリス紳士らしいレースアップのストレートチップを好んで履いています。
色はスーツに合わせて黒や茶色と変えていますが、シーズンによって隣にいることの多い相棒に合わせて少しずつ変えています。
相棒に合わせてこっそりコーディネートをアレンジしていたのかと思うと、右京さんのおしゃれへのこだわりと普段表には出さない相棒への愛情を強く感じます。
いかがでしたか?
事件やストーリーもさることながら、右京さんの靴や小物などに注目してドラマを楽しむのもおもしろいですよ。