2002年にものづくりの街・広島県府中市から誕生したスニーカーブランド "スピングルムーヴ（SPINGLE MOVE）"。「流行に左右されず、日本産にこだわり、個性的なデザインで時代のニーズに対応して勝負できないか？」という想いから、とにかく日本人の足型を研究し、究極の履き心地を追求。日本では数少ないバルカナイズ製法の伝統を守り続け、その技術力や品質の高さが海外にも注目され、2004年にはパリコレやミラノコレクションにも登場した。今回は2022年にブランド20周年を迎え、変わらず “made in JAPAN”を発信し続ける同ブランドが2017年6月にオープンした「SPINGLE MOVE stage.01 吉祥寺」についてご紹介する。

ショップは、東京・吉祥寺の吉祥寺通り沿い、吉祥寺ロフトの裏手にある。2022年6月で開店5周年を迎えたこちらのショップ。赤レンガの外観で、店内は工房を思わせる木目調のシンプルな内装だ。1階と地下1階の2フロア構成となっており、店内にはラスト（木型）やアッパーに使われる革、製造現場で使用される道具などがディスプレイされている。工房で作りたてのシューズを展示販売しているような、そんな雰囲気だ。

ラインナップは、"スピングルムーヴ" をはじめ、同ブランドのビジネスライン "スピングルビズ" と、シスターブランド "スピングルニーマ" の3ブランド。同じブランドでも多様なテイスト・型があり、それぞれが違った表情を見せてくれる。武骨なまでにシンプルなもの、アッパー素材にこだわったおしゃれなもの、ビジネスユースに少しばかりひねりを加えたもの。どれもが、履き込むごとに味わいを増していく。スニーカーと同素材で制作されたバッグも素敵。

こちらのショップでは、アッパー素材をはじめ、ソールやインナーのカラーが選べるカスタムオーダーサービスを常時実施している。また、こちらのショップならではのサービスが、ハトメの取り付け。シューズを購入した人は、10数種類の中から自分の好みのハトメを選び、無料で取り付けることができる（持ち込みの場合は有料）

目を引いたのが、ブランド20周年記念で製作された藍屋テロワール藍染モデル。1つ1つを手染めするため、2つとして同じ色合いのものはない。深い藍色が素敵なモデルだ。ベースはSPM-101で、牛スムースレザー、牛ベロア、キャンバスを組み合わせた靴を藍染で製品染めすることで色の濃淡を表現。日本に古くから伝わる伝統的な「天然灰汁発酵建て」による藍染めが深みのある色合いを醸し出し、他にはない魅力を生み出している。インソールには20周年記念限定ロゴ入りだ。

他にも、軽く丈夫なカンガルーレザーが、何とも言えない表情を見せる「SPM-1020」シリーズ。履いた時の「心地よさ」にだわり、インソールをアップデートした20周年記念モデルもラインナップ。

こんなおしゃれなアッパーのスニーカーも。巻き上げソールなどのフォルムは "スピングル" なのだが、今まであまりなかったタイプのアッパー素材が新しい魅力を感じさせる。

ブランドの原点を感じさせる20周年記念モデルには、専用のシューズボックスと袋がついている。ファンにはたまらない1足だ。

巻き上げソールのブーツも、あるようでなかったデザイン。ワーク＆ミリタリーなレースアップや、アウトドアテイストの1足も。どれも履き口にパッドが入っており、履き心地がよく、長めのファスナーで着脱のしやすさも追求されている。

店舗スペースも広めなので、多様なテイストのシューズを揃える「SPINGLEMOVE STAGE 01 吉祥寺」。
近くへお越しの際は、”スピングル”の新しい魅力を発見しに、ぜひ立ち寄ってみていただきたい！

SPINGLE MOVE stage.01 吉祥寺
住所：東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-18 ミドリインタービル1F
電話：0422-27-2424
営業時間：11時～20時