1975年、スペイン・マヨルカ島でスタートしたシューズブランド"カンペール(CAMPER)"。1877年より4世代に渡って脈々と受け継がれてきたファミリー企業であり、靴づくりの歴史と伝統をベースに、地中海で生まれた底抜けに明るいクリエイティビティと最新のテクノロジーを融合させた、デザイン性にも機能性にも優れたシューズを展開している。

ブランド名はマヨルカ島で話されるマヨルカ語で“田舎の” ”素朴な”の意味を持ち、その名の通り、靴のフォルムは全体的に丸みを帯び、素朴でベーシック。どこか農家を思わせるような、古風な形をしているのに対して、そのデザインは極めてユニーク。左右非対称の靴、奇抜な彩色の靴など、シンプルな服装に映える個性的なデザインのものが多い。今回は、そんな同ブランドの「カンペール アトレ恵比寿店」についてご紹介する。

ショップは、JR恵比寿駅に直結した「アトレ恵比寿本館」の5階にある。ブックショップ有隣堂側、スターバックスコーヒーの並び３軒目に店を構えている。シンプルな作りになっており、手前と奥にディスプレイラックが2列並び、そこに最新デザインのシューズがズラッと並んでいる。

今シーズンもカラフルなシューズが満載で、見ているだけで楽しくなる。今シーズンのテーマは「今、この瞬間を楽しもう」。“When life gives you lemons, make lemonade!”(酸っぱいレモンを与えられたら、甘いレモネードを作ればいい！)ということわざより着想しており、「人生に災いが起きたとしても、それを幸せに変えてしまおう」というポジティブな思考から着想している。

地中海のリラックスした真夏のバカンスをイメージしたデザインを纏う大胆な形状のシューズたち。鮮やかな色合い、そして人間にも地球にも優しい革新的な天然素材を用いて、新世代のデザインを再構築するとともに、創造の可能性を表現している。

こちらは、高いソールでも毎日快適に履ける、コンテンポラリーなプラットフォームサンダル。今シーズンはサトウキビから抽出した成分を30％含む軽量なEVAアウトソールを採用しており、リサイクルPET製ウエビングテープを使ったトングデザインは、爽やかな印象のカラーブロックが揃い、季節に相応しいコンテンポラリーなサマールックを演出する。また、ギンガムチェックを施したインソールもポイントとなっている。

また、こちらは1988年に生まれた「TWINS(ツインズ)」。“右足と左足がそれぞれ独自の個性をもっているけれど、一緒になると完璧なペアになる”というコンセプトのもと、カンペールが革新的なデザインにチャレンジしつづけるシリーズ。シーズンごとに新たなデザインが登場する、同ブランドのアイコン・コンセプト”だ。今回誕生したのは、軽量で柔軟性に優れた「NATHING(ナッシング)」。シューレースが内寄りに配置された意外性のあるデザインは、足が半分に見えるようにと考えられたもので、両足を揃えて上から見ると一足のシューズになるという大胆でユニークな発想の1足だ。

ブランドのユーモアとクリエイティビティが感じられるショップ「カンペールアトレ恵比寿店」。駅からのアクセスが抜群に良いことと、通り抜けざまに目に入るカラフルな靴たちに、購買意欲が刺激されてしまうお店だ。奇抜と思っても、履くと意外にきれいに収まってしまうのもポイント。
自分らしいスタイリングのアクセントに、ぜひ一度足を運んでみていただきたい！

Ebisu Atre - Camper
住所：〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1丁目5−5 アトレ恵比寿本館5階
電話：03-5475-8491
営業時間：10:00～21:00