1958年、クイント・カサディ、フローラ・カサディ夫妻によって創立されたシューズブランド"カサディ(CASADEI)"。イタリア・サンマウロパスコリの小さな作業場で、地中海に面した美しい観光地・リビエラで休暇を過ごす旅行者のためにデザインされたサンダルを製造していた。その美しいサンダルは注目を集め、1958年にはレザーの工場を設立し、64年にはイタリア国外に進出していく。

徐々にイタリア国内市場や世界市場に参入、その後、創業者夫妻の間に誕生したチェーザレ・カサディ氏が事業に参加。彼は80年代半ば、経験豊富な10名の従業員チームと共に自身のラインをスタート。ユニセックスなスタイルからスタートし、カジュアルなフットウェアの製造に進む。試行錯誤を重ね、カサディスタイルの美学を確立していく。1990年にはミラノに初のショールームをオープン。1994年からは正式にクリエイティブディレクターに就任し、現在も腕をふるっている。

アメリカの女優 ケイト・ハドソンや、ジェシカ・アルバなど、セレブリティが愛用していることでも知られるイタリアのシューズブランド "カサディ(CASADEI)"。創業者夫妻の息子であるチェーザレ氏は、レザーの香りや先端技術に関する研究を熱心に行い、使用される原材料の大半は、ブランド用に特別に作られたもの。ブランド創立以来、靴はすべて「Made in Itary」の自社製造に拘っている。そんな"カサディ(CASADEI)"の工房は、ジュゼッペ・ザノッティ氏やマノロ ブラニク氏が経験を積み、後に独立して独自のシューズブランドを設立した、有名シューデザイナーを輩出している名工房としても知られている。